“薩摩の二大剣術流派に、「示現流」と「薬丸自顕流」というものがあるそうです。薬丸自顕流というのは、野太刀自顕流とも呼ばれているそうです。この二大剣術流派は、打ち込みが激烈だそうです。
幕末の新選組局長・近藤勇は、隊士たちに「薩摩の初太刀は外せ」と指示したほどという逸話が残っているそうです。激しい打ち込みをして切断されたりすることを防がなければいけないと思います。また相手の攻撃も防御しなければならないということで、日本刀は強靭でなければならないと思います。日本刀というのは、刃筋正しく物打ちで打ち込み、鎬で受け流すのが基本といわれているそうです。「刃筋正しく」または「刃筋を立てる」「刃筋を通す」というのは、日本刀の打ち込む方向と刀刃の向きが一致することをいうそうです。また、物打ちというのは、太刀や刀で物を截断するときに使用される部分をいうそうです。その位置は、必ずしも明確に特性されているわけではないそうです。物打ちの部位は、日本刀の長さによって変わるそうです。定寸の場合は、鋒の先端から20〜21cmの部位が物打ちの中心位置と同定されるそうです。物打ちで刃筋正しく日本刀を打ち込んだ場合、刃先側から力を受けて棟側に曲がると考えられているそうです。刃側には引張応力というのが、棟側には圧縮応力が生じるそうです。実際に日本刀を打ち込んだとき、あるいは鎬で受けた時に日本刀が受ける力は衝撃力ということになるそうです。衝撃荷重は動的荷重ということもあるそうです。建物を支えている土台は、建物の重さの静荷重を受けていることになるそうで、自動車の衝突では衝撃力を受けるということになるそうです。
武器として調べるにしても日本刀が衝撃力を受ける変形強度などを調べる必要があるそうです。”