美術性が高いことで知られている日本刀ですが、その図柄には本当に様々な種類があり、多彩な生物などが描かれています。特に美術性の高いものを紹介していきます。
大月光興は、背景に富士が描かれているところに、天に上る龍が大胆に大迫力で描かれており、日本刀の鍔とは思えないほどの芸術性を持っています。
小田直堅は、鍔を横切るように描かれた大きく長い竹の上に乗り、竹に噛みついている虎が獰猛に描かれており、これまた日本刀の鍔とは思えないほど力強く、かっこよく、美術的価値が高い図柄です。
また、村上如竹は、金のとんぼがまるで生きているかのように立体的に描かれている小柄で、とんぼの隣には菊の花が、これまた本物かのように細かく描かれています。非常に美しく荘厳です。
これら以外にもたくさん、傑作と認められるような刀装具が存在します。刀装具の図柄の世界は、非常に奥深いと言えるでしょう。