戦いで役に立ったのは、日本刀?

戦においては、打ち取った敵の首は斬り落とさなければ、手柄として認められなかった。しかし攻撃となると、「弓矢」が最も有効だったとする意見が多い。遠距離から敵を狙って仕留める事が出来るからだ。戦で最も多くの人を倒した武器は弓矢である。「刀<槍<弓矢」となろう。日本刀同士の戦いは、討ち死に覚悟の場合のみとも言える。

 護身用としては、最も有効な武器である。誰かに襲われた時に弓矢は無理である。槍は役に立つが常に持ち歩く事は出来ない。これらをカバーするのが、日本刀である。

 当時いくらくらいしたのか

 国立国会図書館所蔵の「新刀名剣鏡」という資料から検証してみよう。16~17世紀に活躍した刀匠124人の番付と当時の相場を表にしたものである。それによると最高で30両、最安値で1両、ほとんどの刀工が10両未満である。1800年代の江戸の一人前の大工の年収が約20両であった事を考えると、やはり名刀は高価である。